まるの日記

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MARU

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(Masato Hirose)

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    202106/01

    平伝寺の大空間がある丸太で作ったおうち

    まるの日記 施工レポート

    パソコンで描いてみた。

    完成のイメージは、こんな感じ。

    お客様の要望だった、大きなお部屋でみんなでパーティーしたい。

    今までも、寝室はあるけど布団を敷いてリビングで寝ているので、夫婦で寝る寝室はいらない。

    そんな暮らし方です。

    リビング・ダイニング・キッチンで35帖くらいのお部屋です。

    この大空間を支えるためには、大きな丸太で組む事としました。

    2階の子ども部屋等全て、コストダウンを狙い、天井は構造がむき出しに見えるようにしました。

    パソコンの画面で見ていても所詮2次元なので

    3次元にする為に、建築模型で配置や建物のボリュームなどを確認。

    こんな感じになりました。

    で。

    大きな空間をつくる為には、大きな丸太が必要なのですが、

    一般的に流通してるのは真っすぐな丸太ばかり。。。

    というわけで、

    製材所屋さんに魚津市の山奥まで連れて行ってもらい、

    曲がった丸太探し。

     

    たくさんの丸太がゴロゴロ倒れていたけど、

    お気に入りの、曲がった丸太をゲットしました。

    製材所さんで、乾燥機で丸太を乾燥させて作業場まで運んでもらい、

    木材をどこの長さで切って、木と木を組むかの印(しるし)を書いて行きます。

    パソコンで完成イメージ描くとか建築模型を作るのは簡単ですが、

    1分の1の丸太を、1本1本加工するのは、めっちゃ大変です。。

    加工がうまく行ってるか確認をするために、フォークリフトとか色々使って仮組します。

    いい感じ。

    隙間が無くバッチリです。

    屋根の斜めに掛かる隅木(すみぎ)って言う部材も極太。

    社寺建築レベルの大きさとなりました。

    大工さんが見てどこを切るか分かる様に、木に色んな線を描いていきます。

    大工さんが、おがくずだらけになり、黙々と加工して行きます。

    お客様に、丸太と丸太の接合部分に、

    大せん(だいせん)と言う、硬い木の棒を打ち込んで頂きました。

    また、塗装工事も全てお願いして、夫婦で仲良く夜遅くまで塗装されていました。

    一生の思い出となるでしょう。

    屋根の骨組みも極太。

    29㎝くらいあります。

    大きいサイズ使う理由は、快適に過ごして頂けるように、断熱材を分厚くしたいからです。

    断熱材を2重に入れていくので、大工さん大変です。。

    外の壁も付加断熱と言う、2重に断熱材を入れる工法としました。

    階段は、少々アクロバティックな階段としました。

    普通のポスト口も。

    何か気に入らないので。

    ゴツゴツとした、雰囲気に特殊な塗装しました。

    玄関ドアは、木製でオリジナルで作ります。

    ステンドガラス風のペアガラスを入れて、赤く塗装しました。

    網戸は、見えないように格納されています。

    リビングの建具とかも、全てオリジナルです。

    完成写真です。

    リビング・ダイニング・キッチン

    栃(とち)の木の、テーブルカウンターは、ノコギリで切断したままの表情で、いい手触りになってます。

    35帖の大空間。

    お客様に打ち付けて頂いた、大せんで、しっかりと繋ぎ合っています。

    キッチンは、既製品ですが、背面の収納家具はオリジナルで作りました。

    わざと、割れる壁を塗りました。

    玄関ホール付近、シューズクロークと繋がっていて、とても便利です。

    階段下には手洗い器を設けました。

     

    2階の子ども部屋のドアは、いろんな色を塗って遊んでみました。

    自然塗料を使っているので、あの変なシンナー臭さは全く無いです。

    構造表しの天井です。

    外観です。

    板金屋さん泣かせの外壁にしました。

    建築場所:魚津市平伝寺

    床面積

    1F:93.5㎡(28.28坪)

    2F:56.31㎡(17.03坪)

    合計:149.81㎡(45.31坪)

    UA値=0.33(W/㎡K)

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