まるの日記

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MARU

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(Masato Hirose)

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    201011/08

    「平屋の家」施工レポート工事内容

    まるの日記 施工レポート

    まずは敷地調査から始まります。

    隣地の家、方位、風の流れ、太陽の向き、見えるもの、見たいもの、見たくないものetc

    確認して敷地の図面に落とし込んでみます。

    敷地 敷地

    敷地  敷地

    ↓1/100スケールの建築模型を作って全体のバランスや、採光を調べます。

    模型

    ↓敷地の地盤調査を行います。(スウェーデン式サウンディング試験)

    地盤調査 家の配置

    結果は川の扇状地にあって、比較的安定した地盤でした。

    布基礎工法でもよいのですが、廣瀬ハウジングは応力分散能力に優れた

    ベタ基礎工法を標準で採用しています。

    ベタ基礎工事

    ↓土台引き工事です。

    土台はヒノキの120㎜×120㎜

    土台引き

    基礎パッキン工法を採用しています。(木と基礎の間の黒いプレート)

    この工法で、床下の通気を確保しています。

    そのため、基礎に通気口の大きな穴を開けなくてもよいので、

    基礎の割れ(クラック)が入りにくくなります。

    ↓床を支える床束(鋼製束)

    床の浮き上がり防止のボルト

    床の土台の長さが3m・4mになると、床束の足(コンクリートと床束の接着面)

    は、ボンドだけでは床の浮き上がりの心配があるので、

    真ん中にコンクリートと土台をつなぐボルトを打ち込みます。

    ↓上棟です。

    建方作業 屋根

    屋根板打ち 排気口

    破風板・鼻隠しをなるべく細く見せて、軒の出を出したかったので、

    軒先には増しタルキを入れて、雪が積もっても平気なようにします。

    屋根の棟には、屋根裏に湿気がこもらないように通気口を瓦の下に忍ばせます。

    ↓瓦工事

    瓦工事施工途中 棟が無いスッキリとした瓦

    瓦は、スッキリした平板を採用。

    隅の掛かった棟の部分もゴッテリしない、シャープな瓦です。

    ↓耐力面材モイスTM貼り

    モイスTM モイスTM全体風景

    このモイスTMは、湿気の吸着と放出が他の面材と比べて

    非常に優れているので、壁内結露等と言った

    眼には見えない所での木材の防腐等を防いでくれます。

    ↓木製建具(大開口引き込みリビングサッシ)

    木製建具(大開口リビングサッシ) 木製建具(加茂サッシ)

    玄関入口とリビングサッシは、オーダーサッシで木製で出来ています。

    部屋の手前から言うと、障子→ガラス戸→網戸となっています。

    戸を開くと、壁の中にすべて引き込むので、とても開放的な部屋へと変わります。

    ↓断熱材・気密工事

    断熱材・気密工事 気密工事

    断熱材はロックウールを使います。

    壁の断熱材の厚みは100㎜

    天井は100㎜×100㎜で合計200㎜

    壁の断熱材の継ぎ手には、気密テープで隙間をなくします。

    天井は、200㎜の断熱材を乗せてその後、気密シート(ピンク色のシート↑)

    を全体に貼って、気密テープで隙間をなくします。

    ↓床断熱

    床断熱材 床断熱材

    本来廃棄される古紙を加工した、断熱材を採用しました。

    ↓外壁工事(下塗り)

    火山灰で出来た(高千穂フェニックスのそとん壁)100%自然素材の外壁材を採用しました。

    外壁下地 ラス網工事

    外壁下塗り工事 下塗り

    縦に木を打って、横に木をさらに細かく打って

    そとん壁専用の防水シートを貼ります。

    その上にラス網を貼ってようやくそとん壁の下塗りです。

    ↓外壁仕上げ工事

    下塗りが完全に乾いてから、仕上げの壁を塗りつけます。

    仕上げ塗り 仕上げ工事

    書き落とし 書き落と

    その後、ケンザンみたいなもので擦り落とします。

    これで乾けば完成です。

    ↓天井板+床板工事

    天井板(ピーラー) 天井板(ヒノキ)

    天井板(杉) 床(ヒノキ節有り)

    玄関ホールはピーラーでLDKはヒノキ・寝室は杉の天井板です。

    床板はヒノキの節ありです。

    洗面脱衣室の壁全体に、木よりも格段に湿気の吸着が良いモイスを貼ります。

    内装用モイス施工

    ↓大工さんが洗面台や下駄箱・TVカウンター(収納付き)・食器棚を作ります。

    洗面台作成  下駄箱

    下駄箱の裏板はモイスで仕上げてるので、消臭効果も抜群です。

    TVカウンター  食器棚

    食器棚・炊飯器の置く場所にもモイスが貼ってあり、

    炊飯器の蒸気で板の裏が結露する事は有りません。

    TV・神様棚・収納家具 トイレ手洗い収納

    大工さんが家具を現場で造ることによって、逃げ(壁〜壁・・・隙間の無い)

    の無いピッタリと納まる家具になります。(好きな寸法に作れる)

    ↓二段鴨居

    二段鴨居

    寝室の窓のカーテンにはプリーツスクリーンを付けるため、

    普通に鴨居を入れると、カーテンを閉めた時にカーテンの溜まりが窓の採光を邪魔してしまい、

    結果、小さな窓の採光になってしまったのでは、もったいないので

    サッシを取り付ける鴨居・カーテンを取り付ける鴨居の二つに分けて鴨居を取り付けました。

    ちょっとした、心使いで大きな違いです。

    ↓内装工事(左官工事)

    和室下塗り 和室内装仕上げ

    和室には珪藻土ジュラクを採用しました。

    石膏ボードの上に下塗りをして、完全に乾いた後に仕上げを塗ります。

    ↓他の部屋は、火山灰で出来た100%自然素材で出来た

    薩摩中霧島壁を採用しました。

    中島霧壁 継ぎ目処理

    これは、下塗り無しで(珪藻土の厚みは≒1.5㎜)よりも

    分厚く塗りつけて行く(中霧島壁の厚み≒5㎜)ので

    調湿効果も珪藻土に比べて、抜群にいい材料です。

    中霧島施工中 施工中スミマセン・・・

    ↓リビング天井の一部に

    主に卵の殻と火山灰で出来て、

    ホルムアルデヒドやアンモニア臭などを吸着分解してくれる

    まっ白なビーナスコートを吹き付けました。

    ビーナスコート ビーナスコート

    ↓建具工事

    建具屋さんの加工場まで行って施工を見てきました。

    建具工事 建具工事

    ↑建具を組み立てると見えなくなる部分です。細かな仕事されてます。

    建具屋さんち 組み立て

    現場まで搬入して、微調節しながら建具をはめこんでいきます。

    現場釣り込み作業 現場取り付け

    以上、大まかな施工の流れと、施工内容です。

    既製品を使わず、一つ一つ職人さん達が丁寧に造りました。

    木の素材と左官壁の素材がお互いに強調し過ぎない、

    バランスの良い、うまくまとまった綺麗な家になりました。

    完成写真をご覧ください。

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