まさかの86?「発泡系断熱材の吹き付け工事について」
今日も暑い日でした。
で
塗装工事終了。
もともとは、もっと薄い色だったんだけど、木が黒ずんでる所もあったから少し黒い色にしました。
綺麗になりました。以前より引き締まった感じがします。素敵。
昔の壁を落として、ビニールクロス貼ります。
昔の壁もボンドで固めた物だから、ビニールクロス貼っても変わらないや。
壁全体に、平らになるようにパテ埋めしてます。
さて。。。
寒い冬が終わって、大きくなったけど、どこまで落ちるのか、落ちないのか。。。
目標68。86。謎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「発泡系断熱材の吹き付け工事について」
最近やたらと多く使われるようになってきた、発泡系の断熱材です。
発泡系の断熱材の最大のメリットは、大工の技術に関係なく「隙間無く、断熱材で覆う事が出来る」事です。
要するに、断熱材専門の業者が来て工事をして行くんですね。
「専門の業者」と聞いて安心するかも知れませんが、実はそういう事は無いかもしれません。
おうち関係のプロが読む月刊誌の中で、問題視されている記事があったのでご紹介しておきます。
下の写真の通り、断熱材の厚みが設計している厚みと、実際違っている事があるという記事。
壁の吹き付け工事は、比較的厚みが分かりやすいんですけど「天井と、床」に関しては目視だけでは、厚みがどの程度付いているのか分からないんですね。
そこで、専門業者は断熱材の厚みを測る物差しを持っています。
しかし、その現場の担当者である現場監督は、一つ一つ物差しを使って断熱材の厚みのチェックを、はたして本当にしているのか?疑問に思えます。
なぜなら、数たくさん抱えている現場がある中で一つ一つ細かくチェック出来ないと思うからです。
また、下請けで現場に入ると分かるのですが、現場監督さんは毎日って、現場に来ないですからね。
来ても、一週間に一回来れば良いほうですかね。
すると、どうなるか。。。
断熱材工事が終われば、大工さんは早く終わらせないと自分の給料が出ないから、すぐにボードで隠してしまうんです。笑
ましてや、お客様が断熱材を見ても気付かない部分でもあるからね。↓
んで、
以前からコレをやっちゃダメと指摘されている事で、骨組みを建て終わった後すぐに「透湿防水シート」って呼ばれてるシートを、
おうちの外の壁に貼るんですけど、そのシートに直接発泡系の断熱材を未だに吹き付けてる現場を見ることがたくさんあります。
しかし、吹き付けの材料を作ってるメーカーは、それでも良いとカタログに書いてあるんです。↓
↑この、図のようにシートをピンと貼れば大丈夫と書いてある。けど、実際は、大工さんの気遣いが無い現場が多いんです。(早く工事を終わらせたいから+どうせ隠れちゃう部分だから)
ヨレヨレにシートを貼ると何が問題かと言うと、外壁の裏まで発泡断熱材が膨らんで、風がすり抜け無いようになり、外壁の裏面で結露を起こしてしまう可能性があるんですね。
コレは問題外の施工です。。。↓
で、
そんな事しちゃ、ダメと言ってる透湿防水シートの協会のホームページを見てみると。。。
以下、透湿防水シート協会のHPより引用
1,お知らせ :
|
近年、ウレタン等現場発泡断熱材が透湿防水シートに直接吹き付けられ、外壁材裏面と透湿シートの間で通気経路が遮断されるケースが見られる様になりました。
透湿防水シート裏面に直接現場発泡断熱材を吹き付けされますと、透湿防水シートの性能・品質に影響を及ぼす恐れや、外壁通気構法の通気層を阻害する恐れがありますので、面材等を使用して、直接吹付けないようにして下さい。 現場発泡断熱材の直吹き工法を採用ご検討の工務店様・ビルダー様におかれましては「当該断熱材メーカー」ならびに「当該工事店」に直吹き施工の採用可否、及び施工方法の妥当性について、充分ご確認下さい。 |
お気の毒ですが、
1,お知らせ :
|
表題の件、従来は、防蟻・防腐剤が十分に揮発した構造材を使用する限り、透湿防水シートへの影響はほとんど無いものと考えられておりましたが、昨今、構造材のみならず通気胴縁に対しても防蟻・防腐処理されるケースが増加しており、雨水に晒され溶け出した防蟻・防腐剤が透湿防水シートの防水性を低下させるリスクが高まってきております。
防蟻・防腐処理されている胴縁を使用する場合、 |
万が一、外壁から雨が入ってきた場合、二次防水してくれるシートが役に立たなくなります。
まる工務店は、発泡系の断熱材は使わないのでご安心ください。